<ヤクルト5-4広島(1日)>広島・黒田博樹投手(40)が1日のヤクルト戦に先発し、今季自己ワーストの6回5失点で2敗目を喫した。立ち上がりから苦しみ、2回には二死満塁から上田に走者一掃の三塁打を浴びるなど精彩を欠いた。4回以降は何とか立ち直ったものの、流れを引き寄せられないまま7回の打席で代打を送られて降板した。

 試合後は険しい表情で「2回ですね。3点でしたんで…。初のナイター登板が影響? それは変わらなかった。やられたら、やり返すしかない」。強気なコメントを口にしたとはいえ、ここまで開幕から5試合連続で6回3失点以内のクオリティースタートをキープしていただけに、自身の不本意な投球内容に悔しさをあらわにしていた。

 チームも浮上のきっかけがなかなか見えてこない。5月に入って仕切り直したいところだったが、これで今季最多の借金8。上位5球団が2・5ゲーム以内にひしめき合う“混セ”になっているにもかかわらず、5位・阪神に3・5ゲーム差と大きく引き離されている最下位の現状は、間違いなく緒方監督ら首脳陣に重くのしかかっている。