今年のプロ野球も開幕から1か月が過ぎた。今季から指揮を執る、ソフトバンク・工藤、西武・田辺、楽天・大久保、広島・緒方、ヤクルト・真中の5人の新監督もそれぞれ奮闘しているが、そんな若き指揮官たちの熱い戦いを、10年前は予想できていただろうか。そこで本紙は「10年後の監督が誰になるのか?」を大予想。意外な人物の名前も飛び出して…。

 デスク:連休期間中も取材ご苦労さん。今回集まってもらったのは、ほかでもない。各球団の監督人事について報告してもらおうと思ってな。

 遊軍記者:まだ5月ですよ。一応、キナ臭い動きがないかチェックはしていますが、ちょっと気が早いような…。

 デスク:気が早いどころか、今回のお題は「10年後」だ。目の前のことばかり追っかけるんじゃなく、長期スパンで物事を考えることも必要だぞ。

 楽天担当:えーっ、10年後なんて無理っすよ…。10年前にデーブ監督を予想するのは不可能ですから!

 デスク:まあ、そう言わずに。まずは巨人から聞かせてもらおうか。

 巨人担当:ここは割と順当なんじゃないですかね。松井、高橋由伸、阿部と若くて優秀な監督候補は山ほどいますから。むしろ原監督が10年後に何をしているかが気になります。

 ソフトバンク担当:王さんみたいに巨人を“卒業”した後に、ウチの監督をやってくれていたりして…。原さんは九州出身ですからね。ほかにも城島、小久保といった監督候補が“順番待ち”状態で控えています。

 阪神担当:ウチには金本という大本命がおりますわ。鳥谷もやっていておかしくない年齢やし、ちょっとひねればオマリーなんてどうでっしゃろ。実際、球団内にも「オマリー待望論」はありまっせ。

 広島担当:金本は以前「もしやれるなら広島の監督」と言ってましたから、阪神はどうですかね? といってもウチには前田智、黒田、東出と有力候補が目白押しですから、監督探しに困ることはないかも。

 ヤクルト担当:ウチは宮本ぐらいかな…。ラミレスが監督として復帰したら盛り上がりそうな気も。個人的には第2次古田政権を見てみたいですが。

 DeNA担当:OBの中で地元で待望論があるのは、やっぱり大魔神ですね。ハマの番長・三浦も生え抜きの人格者ですし人気も高いです。

 日本ハム担当:人格者といえば稲葉でしょう。ここは長期政権になるかも。金子誠もいずれこの球団の監督をやると思います。

 西武担当:ウチの次期監督は潮崎が既定路線ですが、10年先だと秋山や、松井稼の線もあります。黄金時代のOBたちの復帰を目指す動きがあるので。

 中日担当:ウチでは立浪、山崎武ら野手の名前が出てますが、野手出身が続けば次は投手という流れになるはず。名古屋でエースといえば「今中」との声が多いですね。山本昌がまだ現役で兼任監督をやってたら、それこそすごいことですが。

 オリックス担当:イチローはタイプ的に監督としてはどうかなと思うところもあるのですが、人望もあり、好感度も高い田口は間違いなく監督として向いていると思います。V戦士の中では藤井康あたりがやっている可能性もあると見ます。

 ロッテ担当:10年後に身売りしてなければ…という条件つきですが、現フロントの評価の高い井口、サブローあたりになるのでは。OBでは随一の理論派・小宮山がやったら面白いかなと思うのですが。

 楽天担当:10年後ですと嶋が40歳。兼任監督を期待します。あと、デーブ監督が続投している可能性もかすかに…。
 デスク それはさすがにないだろ。

 楽天担当:この業界、何が起きるか分かりませんから!