【マサチューセッツ州ボストン29日(日本時間30日)発】レッドソックスの上原浩治投手(40)はブルージェイズ戦での登板に備え、試合前はキャッチボールと平地での投球練習で調整した。

 ここまで6試合に登板し2勝1敗、3セーブ、防御率3.38。「何も変わっていないです」と話すように、成績や数字には興味を示さず「チームが勝てばそれでいいです」という上原の考え方にブレはない。ただ、現在のチーム状況では上原がセーブ機会で登板する可能性は低い。レッドソックスは好スタートを切ったが、両リーグワーストの先発防御率6.03が示すように投手陣は崩壊気味。前夜のブルージェイズ戦もセットアッパー・田沢純一(28)が3点リードされた場面で登板するなど、リリーフ陣の起用にも影響が出ており、チームは下降線をたどり始めている。

 この日も5日連続となるベンチ入りメンバー変更があり、キューバ出身の右腕イノホサと中継ぎ左腕のレーンが昇格した。しかしこうした付け焼き刃的な投手陣のやりくりも限界がある。このまま先発投手陣が復調しなければ、トレードなど大きな動きが出てくることになりそうだ。