開幕5連勝を飾った日本ハム・大谷翔平投手(20)に敵将から、男気たっぷりのアドバイスが送られた。

 大谷は26日のオリックス戦でも「ふくらはぎ痛」により5回で緊急降板。5勝目を挙げたが、3月27日の開幕・楽天戦に続く通算5度目の降板で、右足のつりはもはや大谷の「持病」となっている。日本ハムではチームドクターらの豊富な経験と医学知識を総動員し、再発防止に努めているものの根本的な解決策は見えてこない。ひとまずはふくらはぎ周りの筋力アップを地道に続けることで再発を避けるつもりだが、問題解消までの道のりは予想もつかない。

 そんな中、意外なところから救いの手が差し伸べられた。今季すでに大谷に2敗を喫している楽天・大久保博元監督(48)が「足のつりには漢方が一番いい。実際、ウチの小関(翔太捕手)も二軍で足がすぐつる体質だったけどそれで治った」と“助言”した。

 同監督は数多くの著作を持つ順天堂大医学部の小林弘幸教授に個人的に師事。キャンプに同教授を招聘し、ナインに講義を聞かせるなど医学知識に明るい。東洋医学の漢方にも造詣が深く実際、日常的に服用している。小関も「漢方薬を飲んだら今はまったくつらなくなりました」とその効果を実感している。

 日本の大手メーカーが市販するその漢方薬の説明では「こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛」に効くとされている。「結構、球界でその漢方は有名。聞きにくれば教えるよ」と大久保監督。天敵とも言えるライバルに塩を送ることになるが、大久保監督は見た目通りの太っ腹だ。大谷は球界の宝であるだけにマル秘情報でも惜しまず提供するという。

 次の楽天戦(5月4~6日、札幌ドーム)での大谷の動向から目が離せない。