中日は26日のDeNA戦(横浜)に3―5で敗れて3タテを食らい、4位に転落した。先発の若松が4回途中で4安打2失点で降板すれば、スタメンマスクの桂は平凡な邪飛を落球するなどのミスが続き、4回の守備から松井雅と交代。谷繁監督は「若松はどうやってバッターを抑えるのか見えてこない。ミスはつきものだが、桂は周囲の状況が見えていなかったりして、それをなくしていかないと試合に出続けるのは難しい」と若手バッテリーに苦言を呈した。

 本拠地・ナゴヤドームでは今季12勝3敗、月間11勝の球団タイ記録、開幕5カード連続勝ち越しの球団最多記録をマークするなど圧倒的な強さを見せながらも、ビジターとなると、2勝10敗で開幕から4カード連続負け越し中…。あまりの内弁慶に外地蔵ぶりだ。

 それでも森ヘッドコーチが「そのためにナゴヤドームであれだけ勝ってきているんだからな」と話すようにチーム内には落ち込む様子はない。理由は展開が4年ぶりにリーグ優勝を達成した2010年と似ているからだという。その年も本拠地で53勝18敗1分けで勝率7割3分6厘と圧勝しながら、ビジターでは26勝44敗2分けで勝率わずか3割台。連覇した翌年も本拠地で42勝22敗6分け、ビジターで31勝37敗4分けだった。

 そのため「その分、ナゴヤドームで勝ちまくればいい」「ビジターでどれだけ負けまくっても、ナゴヤドームで勝ちまくってリーグ優勝している実績がウチにあるからね。慌てることはないよ」と前向きな声が少なくない。谷繁監督は「何とか耐えて、ズルズルいかないようにしないといけない。上に上がっていけるように反省するところは反省して次に生かしたい」と厳しい表情を浮かべたが、果たして…。