中日は24日のDeNA戦(横浜)に1―8と大敗。先発の八木が1点ビハインドの3回に筒香に満塁アーチを被弾すれば、エルナンデス、藤井らが守備でミスのオンパレードで谷繁監督は「ミスがあって4番に満塁(弾)を打たれたらなかなか流れが来ないですね」と渋い顔。今季は本拠地・ナゴヤドームでは12勝3敗と強さを見せつけるが、ビジターでは逆に弱さが目立ち、これで2勝8敗だ。


 あまりの内弁慶ぶりだが、この日はもうひとつ、ショックなことも起きていた。3月31日の巨人戦からナゴヤドームの一塁側中日ベンチに飾っている、福を呼ぶ今年の竜のラッキーアイテム「ふぐちょうちん」を、初めて遠征先に持ってきて、いきなり負けたことだ。


 森ヘッドコーチがふぐ料理店から譲り受けた「ふぐちょうちん」。本物のふぐを剥製にした繊細な壊れやすい物であることなどもあって、これまで遠征には“帯同”させていなかった。それを変更。ホームでのすさまじい神通力を放っておく手はないと、ついにビジター試合にも導入となり「マネジャーが、壊れないようにおふぐ様の箱をつくって持ち込んだ」(チーム関係者)のだが…。


「ふぐを持って来て初戦で負けたのはヤバイですね」と、ある選手が青ざめれば、森ヘッドも「こんな試合では、さすがのふぐもビジターでは何の御利益もなかったということだ」と嘆き節。友利投手コーチは「まだ1試合負けただけ。今回6試合ある遠征でずっとベンチに飾るつもりだよ」と遠征2試合目以降の“ふぐ効果”に期待しているが、どうなるか――。