中日は22日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)に1―4で敗れ、3位に転落した。先発の山井大介(36)は5回まで一人の走者も許さないパーフェクト投球だったが、6回に悪夢。一死から大引に四球を与えて完全試合が途切れ、続く森岡の二ゴロで併殺を焦った亀沢が悪送球し、一、二塁。山田に適時二塁打を浴び、初安打で同点にされ、さらに上田には勝ち越し打…。この回、4失点と崩れた。

 大記録達成どころか、敗戦投手となる大暗転。「最初の走者の出し方が四球というのがよくなかった。意地でも僕が抑えないといけなかったのに、それができなかったことが悔しかったし、悔いが残った」とは山井だが、友利投手コーチは「球は悪くないのに、ちょっと流れがきていない」と嘆く。今季の山井は開幕・阪神戦で7回3安打1失点と完璧な投球を見せながらリリーフが打たれ、白星を逃すなどツキのなさも目立っているからだ。

 そんな中、チーム内からは「山井にガッチャマンに戻せと言ってみようかな。今の負の連鎖を断ち切るには、こうした見えないものから戻していったほうがいい」との声が出ている。13勝を挙げて最多勝と最高勝率の2冠に輝いた昨季の山井はホーム試合での打席登場曲に人気アニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の主題歌を使っていたが、今季は別の曲に変更。昨季のいい流れを取り戻すためにも、それも元に戻したら、というわけ。

 昨季と同じ活躍が期待されている山井。そのカギを握るのはラッキーソング!?