「原家のDNA」受け継ぐ菅野はプロレス好き

2015年04月23日 16時00分

8回のピンチを坂本の好守備でしのいだ菅野はマウンド上でガッツポーズ

 巨人が22日の広島戦(宇都宮)に1―0で勝利し、3連勝で単独2位に浮上した。先発したエース・菅野智之(25)が8回無失点、10奪三振の力投で今季3勝目(2敗)を挙げ、9日の同カード(マツダ)で敗れた前田健太(27)とのエース対決にもリベンジを果たした。

 この日最大のピンチは8回。左翼・アンダーソンの捕球ミスと四球で二死一、三塁のピンチを招いたが、三遊間に飛んだ安部の鋭いライナーを坂本が好捕して切り抜けた。初回に決勝点となる先制打を放った坂本とお立ち台に上がり「前回、広島で悔しい負け方をしていたので絶対勝ってやろうと強い気持ちで投げた。(8回は)打たれた瞬間に抜けたと思ったけど、キャプテン(坂本)に助けられました」と笑った。

 本調子を取り戻しつつあるエースには、実は意外な男の存在が刺激になっていた。それは新日本プロレスの元IWGPヘビー級王者で“レインメーカー”ことオカダ・カズチカ(27)だ。公言こそしないが、菅野はプロレス好きでオカダのファンなのだ。

 オカダは約2年間の海外武者修行を経て2012年に帰国すると、それまでの地味なイメージを完全に払拭。不遜な態度に実力も兼ね備えて棚橋弘至ら先輩レスラーを次々となぎ倒して一気にトップへ上り詰め、プロレス人気を再燃させた一人だ。菅野は「(プロレスを)最近はあまり見られていませんが」というが、オカダは昨夏、西武ドームで行われた始球式で剛速球を披露。身体能力も抜群で年齢も近く、アスリートとしても親近感を覚えたようだ。

 伯父に当たる原監督も大のプロレス好きとして有名。ジャンボ鶴田さん、三沢光晴さん(いずれも故人)ら往年の名レスラーと親交があり、本人も時折チーム内で“格闘技談議”に花を咲かせている。「原家のDNA」を菅野も受け継いでおり、オカダとの対面をひそかに心待ちにしている。

 指揮官は「(8回は)ややもすれば1点は仕方ないところ。精神力、強さを感じた」と絶賛。あのピンチに背を向けず、真っ向から立ち向かった姿はオカダをほうふつさせた。オカダがリングにカネの雨を降らせるならば、菅野はチームに白星の雨を降らせる――。