日本ハム・大谷翔平投手(20)が19日、楽天戦(コボスタ宮城)に先発し、今季初の完封で開幕から4連勝をマークした。111球を投げ4安打、2四死球、7奪三振、直球の最速は156キロ。チームは3―0で勝った。

 昨年4試合に登板し、2勝負けなしと相性のいい球場だったが、この日も立ち上がりはよくなかった。

 直球がひっかかって低めに外れるなど制球が定まらず、先頭・松井稼の初球にいきなり死球を与えると暴投と四球などで二死一、三塁のピンチを招く。しかし、ここで5番・藤田を左飛に打ち取ると、2回以降はギアが切り替わった。

 フォームを微調整した大谷の制球は安定感を増す。初回は19球のうち、ストライクわずか9球と苦しんだが、2回以降は制球も問題なし。3点リードで迎えた8回に無死二、三塁の大ピンチを招いたが、後続を打ち取り、9回は3人で締めた。

 開幕4連勝を昨年9月13日のオリックス戦(札幌ドーム)以来、プロ3度目の完封勝利で飾った大谷。徐々に“無敵”といえる投球になってきた。

 大谷の話=要所要所でバックの守備に助けられて、何とかゼロで抑えられてよかった。今日負けたらズルズルいくのかなという感じだった。いつもハラハラの立ち上がりで申し訳ないです。なんとか粘れてよかった。