中日が2連敗で首位の座から陥落した。17日の広島戦(マツダ)に0―1の零封負け。何度も好機を作りながらも拙攻に泣いた。谷繁兼任監督(44)は「負ける時っていうのは1本出ないってことだと思います」とサバサバした表情でグラウンドを後にした。


 ここにきて一時の勢いがなくなってきているようにも見えるが、周囲からは「スタメンの起用方法をそろそろチェンジした方が良いのでは」との声が出ている。これまで相手が左投手の場合は福田を一塁、荒木を二塁、ルナを三塁で起用。逆に右投手ならルナを一塁、亀沢を二塁、高橋周を三塁と、ほぼオートマチックにスタメン起用して結果を出してきた。


 しかし、ベテランスタッフの一人は「そろそろ右左に関係なく、結果を出した選手を続けて使ってみるのも良いんじゃないか」と提案する。「自動的に右左では純粋な競争にならない。選手も慣れてきたら『右投手だから今日は俺じゃない』と思ってしまうだろ。それでは刺激にもならなくなる。それに調子の良いやつはチームに勢いをつける」からだ。


 この日も広島の先発が右の福井だったため、前日(16日)に1本塁打を含む3安打の福田がスタメン落ちしている。今後はあえて好調な選手を右左にこだわらずに使うことでまた勢いが戻ってくるはず、というわけだ。


 果たして指揮官の判断はどうなるのか。今後の中日はスタメンに注目だ。