阪神OBのランディ・バース氏(61)、掛布雅之氏(59)、岡田彰布氏(57)が17日、甲子園球場で行われた阪神―巨人戦で始球式を務めた。バース氏が44、掛布氏が31、岡田氏が16と現役時代の背番号をつけて登場。マウンドより少し前の位置から投げ、全員がノーバウンドで捕手のミットに収まった。
 
 バース氏は「気持ちが良かった。甲子園はやはり特別」と笑みを見せた。当時のチームメートの和田豊監督(52)、平田勝男ヘッドコーチ(55)らと話したというバース氏は「投手陣、打撃陣とも揃っている。特別な年にぜひ優勝してほしい」とエールを送った。現在、阪神のGM付育成&打撃コーディネーターを務める掛布氏は「(日本一から)30年たって注目されているようではダメ。次の伝説を和田阪神でつくってほしい」とゲキを飛ばした。岡田氏は「あれ(85年)から30年で、この日(4月17日)にこれまで巨人戦がなかったというのが感慨深い」としみじみと話した。
 
 始球式は球団創設80周年のイベントで日本一に輝いた1985年の4月17日に甲子園球場で行われた巨人戦で槙原寛己氏からバース氏、掛布氏、岡田氏が3人連続でバックスクリーンに本塁打を放ったことを記念して行われた。