楽天快進撃の秘密は「いじられルーキー」

2012年09月16日 18時00分

 楽天は15日のオリックス戦(京セラドーム)に3―2で競り勝ち、3連勝を飾った。これで3位・ソフトバンクとは3ゲーム差に接近。逆転のCS進出へ向けてチーム全体が一丸となっている。

 この日のヒーローは6回2失点で試合を作った先発の菊池と5回に勝ち越しとなる適時打を放ったガルシアの2人。しかしチーム内では意外な男が「連勝の原動力」とささやかれている。ドラフト6位ルーキー・島内宏明外野手(22)だ。この日は7番・左翼で先発すると1点を追う初回一死二塁の第1打席で右前打を放ち、その後の同点シーンにつなげた。

 8月22日のロッテ戦で初のお立ち台に立ってにわかに脚光を浴び始めたが、それ以前は“やらかし”の連続だった。開幕一軍を勝ち取りながらも一軍と二軍を行ったり来たりし、代走出場してはボーンヘッドを繰り返すなど失態ばかり。明治大の大先輩にあたる星野監督からは「同じ明治として恥ずかしいわ…」とまで言われてきた。

 しかし、ある日の本拠地での練習中にデーブ大久保打撃コーチから「元気を出せ!」とマウンド上で明治大の校歌を歌わされるなど、今では完全な「楽天のイジられキャラ」としてチーム内に定着。先輩たちからちょっかいを出されながらも、嫌な顔一つせずに周囲の雰囲気を明るくさせている。

 ケチョンケチョンにイジられながらも、グラウンドではしっかりと結果を残す楽天期待のルーキー。闘将からの評価も急上昇している若武者のグラウンド内外での奮闘ぶりがチームの終盤戦のカギを握っている。