2016年のリオ五輪で前人未到の五輪4連覇に挑むレスリング女子53キロ級の吉田沙保里(32)が16日、中日-阪神戦(ナゴヤドーム)で始球式に登場した。

 13年の開幕戦でも大役を務めた経験を持ち、ナゴヤドームでは自身3度目の始球式となったが、初めてノーバウンド投球に成功。「ここのマウンドはすごく遠く感じるので届くか心配だったけど高め!高め!と思って投げました」と三度目の正直に、ホッと胸をなで下ろした。

 三重県出身とあって中日は「野球の中では一番応援したいチーム」と話し、ここまで単独首位の好成績について「強いドラゴンズを見られて私も頑張れます!」ときっぱり。レスリング界史上初の国民栄誉賞を受賞している“最強女子”とあって、試合前に谷繁監督と握手を交わした際に「そんなに強く握ってないのに監督から『折れるよ』と冗談を言われました」と苦笑していた。