DeNA・中畑監督は14日の巨人戦(横浜)の降雨中止が決まると「最高のタイミングで(雨が)来てくれた。ウチの流れから考えれば(中止は)お願いしてでもというところだったからね。すごいプレゼントをもらった感じだ」とニヤリ。試合がなくなり、選手にいい休養が与えられることをプラスにとらえた。

 実際に現状でコンディション面に不安を残す主力もいる。11日の中日戦で頭部死球を受けて頸部打撲と診断されたバルディリスと、へんとう炎の症状を訴えた黒羽根だ。指揮官は「バルさん(バルディリス)は今日(出場)でも全然問題なかった。黒羽根はインフルエンザだったら休ませたけど“返答”はないし(抹消しなくても)大丈夫」と得意のダジャレを交えながら不安なしを強調。とはいえ、この2人を含め全体的に疲労の色が濃くなり始めていたチームにとっては、やはり恵みの雨となったようだ。

 対戦チームが一巡した14日現在も9勝6敗で貯金3と上位をキープしている。「今まではやる前から負けているようなチーム。でも今はやっと戦えるチームになった」と確かな手応えを感じ取っているが、それでも「ウチは一戦必勝。どこに対しても全力でぶつかっていく。その形でいいと思う」。“常に挑戦者”のスタイルは今後も変えるつもりはない。

 しかも15日から仕切り直しの本拠地2連戦でぶつかる巨人には開幕カードで1勝はしたものの、結果的に辛酸をなめさせられている。「ウチは(開幕カードで)負け越しているからね。強かったよ」と中畑監督。口調は淡々としていたが、内心ではリベンジの炎を燃えたぎらせている。