中日は9日のヤクルト戦(神宮)に2―3で逆転負け。連敗で首位から陥落した。大ブレーキとなったのは「7番・三塁」でスタメン出場の高橋周平内野手(21)。4回無死満塁の絶好機で、あえなく3球三振を喫するなど、4打数4三振に終わった。

「練習でやっているつもりで打席に入っているが、気持ちと体が逆になっている。そんな簡単に打てないです…」と高橋周は自信喪失気味に話すだけ。長嶋外野守備走塁打撃コーチは「ゲームに出るといろいろ雑念が出るんだろうけど、初球ストライクの打てるボールを打っていかないと」と苦言を呈した。

 竜の期待の星だけに、このままでは困る。「何とかしたい」ということでチーム内からはこんな声が出ている。「周平はマイナス的なことを、あまりにも言いすぎだし、考えすぎだ。能天気なぐらいで打席に立ってちょうどいい。ルナやナニータ、エルナンデスのようなラテンのノリを吸収すれば、周平もひと皮むけるはず。近々、あいつには『ドミニカンたちと一緒に飲みに行ってこい』と言ってみるよ」

 ルナ、ナニータ、エルナンデスのドミニカントリオは9日現在、そろって打率3割を超え、好調を維持しているが、いずれも、とにかく陽気。たとえ結果を出せなくても、くよくよせず、気持ちの切り替えも早い。今の高橋周には、そんな部分も足りないと周囲はみており、3助っ人との“交流”でそれを身につけてほしいらしい。

 果たして高橋周は今度こそ覚醒するか。“ラテン化プラン”の成果に注目!?