ソフトバンク・李大浩内野手(32)が“考える人”と化している。今季は5番を担う鷹の大砲はここ4試合連続無安打で、打率1割3分2厘、1本塁打、3打点とサッパリ。チームも33イニング連続で得点が生まれておらず、移動休みとなった9日はヤフオクドームで助っ人外国人としては異例の休日返上練習を行った。

 悩める大砲は「休日返上は日本に来てから初めて。主力選手が休んでいる中で、練習すること自体が恥ずかしい。野球人生でこんなに結果が出ないのは初めて」と苦しい胸の内を明かした。不振脱出のため毎日のように映像をチェックしているそうだが「打撃フォームが自分が思い描いているイメージと違う。タイミングが取れていない。練習ではできているし、打球もいいと思うんだが、試合で結果が出ない…」と首をかしげる。

 この日は藤井打撃コーチから「構えた時の姿勢が前に倒れているので、まずは体を起こす。真っすぐ立ちましょう」とのアドバイスも受け、フリー打撃では快音を連発した。問題は試合で結果が出るかだ。大道打撃コーチも「李大浩が打たないと後続の長谷川、松田が『自分がどうにかしないと』と気負いが生じる。そうなると悪循環」と話すように、李大浩はチーム浮上のキーマンにもなっている。

「今はコーチが指摘していることを信じてやるしかない」(李大浩)。試合のない2日間で、目を覚ますことができるか。