マエケンの気迫乗り移った!広瀬サヨナラ打

2012年09月15日 12時10分

サヨナラ打の広瀬を迎えるナイン

 踏みとどまった! 広島は14日の中日戦(マツダスタジアム)に4—3でサヨナラ勝ち。9回一死満塁から広瀬が殊勲打を放ち、チームの連敗を3で止めた。先発したエース前田健は7回まで無失点の好投ながら、8回に猛攻を受け3失点。目前だった14勝目も持ち越しとなったが、クライマックス・シリーズ(CS)進出に燃えるエースは今後、中3日登板も辞さない構えだ。

 意地を見せた。同点で迎えた9回、広島は中日4番手の雄太を攻め立てた。一死から梵、エルドレッド、代打・中東が3連打。ここで打席に立ったのは広瀬。カウント3—1からの直球を右前にポトリと落とした。殊勲の広瀬はお立ち台で「もうちょっときれいな打球を打ちたかったけど、勝てればいいです」と劇的勝利を喜んだ。

 試合は快勝ペースだったが、3点リードで迎えた8回に落とし穴が待っていた。先発した前田健は一死一、三塁のピンチを迎えると、ブランコに左前への適時打を浴びて19イニングぶりの失点。さらに満塁としたところで無念の降板となった。

 後を受けた今村も悪い流れを止めることができず。森野に適時打などで同点に追いつかれてしまった。14勝目がなくなり悔しいはずのエースだったが、同点でとどめた後輩・今村をベンチで労い、ロッカーへと引き上げた。

 白星は消えたが、エースは勝利への執念を見せた。0—0で迎えた4回、一死二、三塁のチャンスで打席に入った前田健は1球目をファウルにした直後の2球目にすかさずバントの構えに入ってスクイズを敢行。打球は岩田の前に転がる絶妙なものになり、1点をもぎ取ることに成功した。もちろん、本職の投球でも仕事を果たした。最速150キロを計測した直球を武器に6回まで9奪三振の圧巻の内容。連敗ストップのために気迫を前面に出したマウンドさばきを披露した。

 CSへの思いは誰よりも強い。9月に入ってからは中4日、中5日と間隔を詰めながらチームの勝利のためにマウンドに上がっている。さらに今後は「本当に最後の最後で、最後の1回、2回ぐらいになれば大丈夫」と中3日での登板も覚悟。もちろん、首脳陣の考え次第だがゴーサインが出れば心の準備はできているようだ。佳境を迎えているCS争いだが、そんなエースの心意気がチームを救うことになる。