中日は8日のヤクルト戦(神宮)に延長10回、1―2のサヨナラ負け。連勝は「7」でストップした。先発のバルデスは好投したが、8回二死二塁でリリーフした又吉が同点打を許し、延長10回は二死満塁から浅尾が田中浩に左前へサヨナラ打を浴びた。

 開幕直後の3・4月期に、もしも8連勝していたら、中日では星野政権下での1999年以来。落合博満GM(61)が、2004年の監督就任から8年でリーグ優勝4回、日本一1回と常勝チームをつくりあげた黄金期にも、これだけの“スタートダッシュ”を決めたことは一度もなかった。試合前のナインの間からは「(4月中に)8連勝したら、あの落合GMでもできなかったことをやることになる。そうなれば、今のチームのほうがすごいということになりますね」と燃える声が出ていた。だが、そんな試合で救援陣が踏ん張れず、打線もわずか3安打のみ。サヨナラ負けとともに落合中日超えも逃してしまい、ナインはガックリだ。

 谷繁元信監督兼捕手(44)は「(投打がかみ合わず)重いっていうか、そういう展開になってしまったね、今日は」とさばさば。連勝ストップについても「(チーム状況に)変化はないです。出直す? 出直すも何も」と話したが、ナインはもちろん、これで終わりのつもりはなく、再チャレンジの意気込み。

 前回、中日が3・4月期に8連勝以上した99年は、開幕から破竹の11連勝を飾ったばかりか、7月2日からと、9月21日からは、いずれも8連勝。そして当時11年ぶりのリーグ優勝を成し遂げている。4月はまだ19試合残っている。落合超えを果たす可能性は十分。見事達成して、ブッチ切りで優勝だ。