坂本劇的3ラン「杉内さんに勝ちを」

2012年09月15日 12時00分

坂本が劇的な逆転3ラン

 劇的3ランでマジック「6」! 巨人は14日の阪神戦(東京ドーム)に3—2で競り勝った。先発したエース・杉内は初回に2点を失ったが、粘りの投球で7回を投げ抜いた。チームはその後、坂本の13号3ランで逆転。杉内はリーグトップに迫る12勝目を挙げ、最多勝争いに踏みとどまった。巨人が上位を独占する個人タイトル争いに、背番号18がしっかりと存在感を見せつけた。

 まるで絵に描いたような逆転劇だった。2点を追う7回、巨人は二死一、三塁のチャンスを作ると坂本が阪神先発・岩田の真ん中へ入ったシュートを完璧にとらえた。打球は悲鳴の上がる阪神ファンが集まる左翼席へ。試合を一気にひっくり返す逆転13号3ランだ。坂本は「杉内さんが頑張っていたので、何とか勝ちを付けたいと思っていた」と語った。

 先発した杉内は不安がのぞく立ち上がりだった。初回、先頭の上本には高めの直球を右中間二塁打。その後、一死二、三塁から4番・新井良の三ゴロの間に先制点を許すと、マートンには内角の直球をとらえられ、左翼線の二塁打で2点目を献上した。

 この日の杉内は変化球、直球ともに制球力に欠けていた。7回には先頭の新井貴に外角のスライダーを左中間二塁打。俊介の送りバントで一死三塁のピンチを迎えたが、杉内は気持ちを切らすことはなかった。

 続く小宮山がスクイズの構えをみせるところを読みきり、外角高目へチェンジアップを投じた。杉内の瞬時の判断に小宮山はついていけず、スクイズは捕邪飛に。飛び出した三塁走者・新井貴も戻れず併殺とした。

 そして、ピンチの後にチャンスあり。その裏、杉内は代打を告げられ降板となったが、坂本が千金の逆転弾。エースに12勝目が転がり込んだ。

 これで生き残ったのが最多勝争いだ。巨人は127試合を消化し、残り17試合。仮に中6日で登板しても、杉内の残りの先発数は2となる。現在、リーグトップは13勝。相手の勝敗いかんにも影響されるが、まだあきらめることはない。

 降板後「苦しい投球だったが、初回以降は何とか粘れた。今後の試合で徐々に状態を上げていきたいです」と語った背番号18。チームの優勝とともに、タイトル争いの行方も注目されるところだ。