小久保のゲキ届かず岩崎痛い満塁被弾

2012年09月14日 12時00分

満塁弾を浴びた岩崎

 痛すぎる一発——。ソフトバンクは13日、楽天戦(ヤフードーム)で2—6と敗れ、連勝は5で止まった。先発・岩崎が好投を続けながらピンチであっけなく崩れ、屈辱の満塁被弾。打線は初対戦となったダックワースに手を焼き、またも“初モノ”に手を焼く弱点をさらした。首位西武とのゲーム差は再び「3」に広がった。

 魔の7回となった。1安打投球を続けていた先発・岩崎が一気に崩れる。内野安打と2つの四球で一死満塁と、この日初めて走者が得点圏に。そして、今季一発のなかった草野に右翼席への打球を運ばれる、まさかの満塁被弾。マウンド上の右腕は、非情なグランドスラムの行方をぼう然と見送った。

 またもや猛ゲキにも応えられなかった。7月中旬、2000本安打を達成した小久保のお祝い会。好投が続かない岩崎は鷹の主将から痛烈な一言を浴びせられた。「19歳に負けてどないすんねん!」。19歳とはもちろんドラ1新人の武田のこと。夏までは苦戦が続いたチームだったが、投手陣ではルーキーが目覚しい活躍をしていた。

 かたや5年目の岩崎は、小久保の叱咤を胸に刻んだはずの前回登板8月10日の楽天戦で、3回途中KO負け。二軍調整をへて、この日は球威が戻ってきたが、ピンチでしのぎ切れない精神面の弱さを再び露呈した。「素材はいいのに一皮向けない」とチーム関係者は嘆く。岩崎は自身4連敗で今季10敗目となった。

 復調の兆しを見せていた鷹打線は、初対戦となった楽天の先発・ダックワースに緩急自在の投球で4安打に封じられた。初回二死の内川から3回一死の江川までは5者連続三振を食らった。

 カーブが想定外だった。立花打撃コーチは事前に「ツーシームとカットの主体が基本」と分析。ところがフタを開けてみれば、110キロ台の緩いカーブに完全にタイミングを外された。試合前から「もともとウチは初モノに弱いからね」(チーム関係者)とイヤな予感はあった。データが少ない。その上、分析したデータと違った配球で組み立てられれば、当然打てない。

 勝てば貯金は今季最多の「7」だったが、あえなく黒星。連勝も5で止まった。今日14日からは2位・日本ハム、首位・西武との6連戦。リーグ3連覇へ、再び流れをつかめるか——。