広島混戦続くと石井の引退試合が…

2012年09月17日 18時00分

 初のクライマックスシリーズ(CS)進出をかけてヤクルトと激しい3位争いを繰り広げている広島で、困った問題が浮上している。このまま10月まで混戦が続くようだと、功労者でもあるコーチ兼任の石井琢朗内野手(42)の引退試合ができないかもしれないというのだ。

 

 石井が今季限りでの引退を表明したのは先月27日のこと。7月9日に出場選手登録を抹消されて以降はコーチとしてチームに帯同しているが、試合前の練習は今でも続けている。いくら外様と言えど通算2425安打を放ったトッププレーヤーで、野球に取り組む真摯な姿勢は誰もが認めるところ。チーム関係者も「何とか引退試合をしてあげたいけど、ヤクルトとの戦いが9月中に決着が付くとも思えないし、場合によっては10月7日の直接対決までもつれる可能性もある。そうなったら…」と嘆く。

 

 オフに引退を表明した場合は翌年のオープン戦で引退試合を行うが、シーズン中の表明なら終盤の消化試合で行うのが通例。ただ、石井を試合に出場させるためには別の選手を抹消しなければならない。ヤクルトと“仁義なき戦い”を展開する広島には、その余裕がない。

 

 石井は「こればっかりは、僕の方からお願いするものではありませんから。気にしてくれている人がいるというだけでありがたいです。応援してくれたファンの方に何らかの形でお礼を言わなければと思っていますが、(打席に)立とうとは考えていません」と話すが…。偉大な選手の引退に花を添えるためにも、広島は早めに15年ぶりのAクラス入りを確定するしかない。