中日が5日の広島戦(ナゴヤドーム)で延長12回に5-4でサヨナラ勝ち。2010年9月15日の広島戦(マツダ)以来となる5年ぶりの6連勝で単独首位に躍り出た。「まだ9試合しか戦ってませんが、Aクラスに向かって何とか勝っていきたいと思っていた。(6勝3敗は)しっかり戦えたんじゃないかな」と谷繁兼任監督は満足げだ。

 そんな指揮官以上にこの日の勝利を喜んだのが営業サイド。「本当によく勝ってくれました。これで流れが変わると思います」(営業関係者)。この日はサードユニホームでプレーする「昇竜(しょうりゅう)」デー。13年からスタートした企画で、昨年までは「燃竜(もえドラ)」と呼ばれていた。しかし、2年連続Bクラスということもあり「昇っていかないといけない」とネーミングを変更。それで臨んだ一戦だけに胸をなで下ろしているというわけだ。

 もっとも理由はそれだけではないようだ。実はサードユニホームは過去に15試合行い、4勝10敗1分けと勝率が極端に低かった。しかも、入場者全員にレプリカユニホームをプレゼントする試合に限ると、過去5戦全敗。ネーミング変更はそんなジンクス打破の意味合いもあったのだろう。この日もレプリカユニホームの配布デーだっただけに気が気ではなかったのだ。

「昇竜」デーについて谷繁監督は「(満員で)お客さんの声援がすごい。震えるような感覚。いいですよ」と大絶賛。営業サイドにとってもこれ以上ない白星となった。