カープ鈴木起用実らず対巨人9連敗

2012年09月14日 12時00分

切り札として起用された鈴木

 広島は巨人戦(東京ドーム)に1—4で敗れ対巨人9連敗。大事な9連戦も3連敗スタートとなった。初のクライマックスシリーズ(CS)進出は夢で終わってしまうのか。

 ワラにもすがる思いだったのだろう。巨人先発の左腕・内海を攻略するための切り札として、野村監督が指名したのは、プロ7年目で一軍初出場の鈴木だった。

 今季は二軍戦74試合に出場して打率2割7分8厘、3本塁打、21打点。「走・攻・守、全てにおいて高い素質を持っている」(チーム関係者)と評価も高い2005年の高校生ドラフト1巡目ながら、普通に考えれば経験のある広瀬を起用しても良さそうなところ。

 7番・右翼の“大役”をあえて一軍未経験の鈴木に託したのは「何かを変えないといけない」という危機感からだった。

 結果は出た。プロ初打席ではシュートに詰まりながらも右前へ運んでプロ初安打をマーク。3回の2打席目では振り逃げで出塁し、第3打席も村田の好捕で三ゴロに倒れたものの、鋭い打球を放った。

 ただ、この日も指揮官が毎日のように嘆いている「あと1本」が出なかった。チャンスがないわけではない。2回には鈴木の右前打などで二死満塁まで攻め立て、4回にも鈴木の振り逃げから二死一、二塁と得点圏へ走者を進めたが、いずれも打者は今井。3点を追う6回にはエルドレッドの7号ソロが飛び出したものの、今月に入って3度の完封負けを喫し、前日まで13試合連続で3得点以下の貧打線には、2点差でも荷が重かった。

 9連戦のスタートとなる巨人戦に向けて、ナインやチーム関係者からは「3連敗さえしなければいい」「9連戦を4勝5敗で乗り切れれば、なんとかヤクルトに食らいついていけるはず」との声も上がっていたが、まさかまさかの3連敗。野村監督は「結果が出ないことには…」とも話しているが、15年ぶりのAクラス入りに向けて、最大の試練の時を迎えた。