阪神快勝の原動力・梅野“阿部さんのおかげ”

2015年04月04日 16時00分

4回、一死一、二塁からタイムリーツーベースを打った梅野

 阪神は3日、東京ドームで行われた今季初の巨人との“伝統の一戦”に4―2と勝利した。殊勲者は3打数2安打3打点の梅野隆太郎捕手(23)だったが、この裏側で和田豊監督(52)ら首脳陣は巨人・原辰徳監督(56)が主砲・阿部慎之助内野手(36)を捕手復帰させた電撃起用に“感謝感激”だったという。そのワケは…。

 

「どんな球でも必死に食らいついていこうと。自分のタイミングで来た球を打とうと思っていた」とヒーローの梅野は振り返った。4回二死一、二塁で巨人先発・菅野が投じた外角の変化球を見透かしたかのように右翼線に運ぶ2点二塁打。さらに3―2の8回一死一塁ではマシソンから試合を決定づける右翼越えの適時二塁打を放った。

 

 前日(2日)までの梅野は「打てる捕手」としての期待もむなしく打率1割4分3厘と大低迷。和田監督は「練習はいいんだけど、試合になると引っ張りに入ってしまう。口うるさく言わないと(右方向の打球が)できない」と苦言を呈していた。そんな湿りっ放しだったバットが、この巨人戦で大爆発となったが、これをアシストしたのが主砲・阿部を再び捕手として電撃起用してくれた原監督の采配だったという。

 

「あれだけ研究すれば、阿部の配球は梅野の体に染み込んでいるはずだからね」と球団関係者。ルーキーイヤーの昨季、梅野は山田バッテリーコーチと黒田ヘッドコーチ(現評論家)に配球の指導を受けたが、その際、一番参考にしたのが阿部の配球だった。巨人戦の試合中は「阿部がどんなリードをするのか、見ておけ」と両コーチから指示されて勉強。この場面ならどうするかなどを予想しつつ、その配球を徹底的に頭の中に叩き込んだ。そんな“阿部研究”が、この日はリード面だけでなく、打撃面にも役立った。

 

「リードを知っていれば打つほうにもリンクする。阿部の配球を勉強していたから(今日の梅野は)打てたんだよ」と首脳陣。関川打撃コーチも「しっかり考えて打っている。いい準備をしてよく打った。素晴らしかった」と、阿部の配球を読んで打った梅野を絶賛。もしも、この日、原監督が阿部を捕手に復帰させていなかったら、梅野のバットはここまで火を噴いていなかったかもしれない。そういう意味で虎首脳陣は原監督の采配に“感謝感激”だったというわけだ。

 

 この日の勝利で再び単独首位に躍り出た阪神。「(梅野は)よく打った。今日の勝ちでまた(チームの)流れも引き寄せられる」と和田監督はニンマリだった。