ソフトバンクが3日の西武戦(西武プリンス)に7―3で逆転勝ち。開幕から無傷の5連勝中だった西武を止めた。


 逆転した8回にはこんなシーンがあった。一死一塁から李大浩の中前への飛球を、中堅手・秋山が突っ込み好捕。しかし、二塁塁審はジャッジせず、一塁塁審がワンバウンド捕球、三塁塁審がダイレクトキャッチとして「2つの判定」が下されたのだ。


 困惑した一塁走者の内川は一塁塁上に残ったが、最終的には「ノーキャッチ」との判定で、記録は「センターゴロ」。内川は二塁でアウトとなった。これに怒ったのが工藤監督だ。審判に詰め寄り初抗議。かなり強い口調でまくし立てた。結局、判定はそのままで二死一塁からの再開となったが、その後に安打と四球で満塁として途中出場の高谷が走者一掃の適時二塁打で逆転に成功した。


 すると工藤監督はベンチを飛び出し、両手を突き上げて大喜び。引き揚げる際には何やら大声で叫んでおり、ベンチ内の話を総合すると、興奮のあまり「ざまあみろ!」と叫んでいたのだという。


 試合後「熱い監督ですからね。少し熱くなりすぎてしまったみたいですが」とはチーム関係者。工藤監督自身も「ちょっと興奮しすぎてしまった」と漏らしていたというが、指揮官の熱が実って今季初めての連勝で、初の貯金1とした。