巨人は1日、中日に0―9の大差で連敗を喫した。先発の大竹寛(31)は3回途中7安打4失点KO。打線は“調整登板”の中日・吉見に6回まで2安打にひねられた。一塁・阿部も0―1の2回二死二、三塁の場面で、村田の送球を痛恨の捕球ミス。連夜の拙守で味方の足を引っ張った。原監督もいいところなしの大敗に「うーん…」と、うなったまま言葉が出ない。

 大竹は毎回の失点に加え、3回無死一、二塁の反撃機に犠打を失敗して最悪の併殺打。「変わり身に期待するか?」との問いに、原監督は「オープン戦の時から、あまり状態としてはね。期待を込めて今回先発をさせたが、なかなか、その『変わり身に期待』というところに関しては機能しなかった。従って、その言葉は当てはまらないでしょうな」。指揮官の怒りを買った右腕は、たった1戦で二軍降格となった。

 とはいえ、大竹に代わる投手も見当たらないのが現状だ。代役候補は実績から小山しかいないが、31日のイースタン・ヤクルト戦で4回7安打5失点と不安を残した。もう一人の西村は30日に登録を抹消したばかりで、大竹の穴埋めには間に合わない。

 開幕ローテ組では大竹のほかに、ポレダもDeNA戦で投球モーションを盗まれて炎上。リリーフ陣でも柱のマシソンが不安定で、先発に誰かを回す余裕はない。“実績”ばかりにこだわっていられなくなれば、二軍で先発調整中の宮国、今村、田口、平良らにも一軍登板機会がすぐに巡ってきそうな勢いだ。

 連敗で迎える中日との3戦目は、新外国人のマイコラスが先発する。その結果次第では、首脳陣は早くも投手陣の大再編を迫られそうだ。