金本は広島時代から「鉄人の肉体」

2012年09月16日 18時00分

【歴代担当記者が明かす金本アニキの意外な素顔(3)】広島時代から「鉄人の肉体」

 あれは1999年のオープン戦期間中のことだった。原因や詳細は失念したが、金本は左手の親指付近の靱帯を断裂した。開幕に向けて大事な時期だけに普通なら二軍で調整するところだが、金本は試合に出続けた。どうして? 当の本人は「ここで休んでいたら、使ってもらえんようになるじゃろ」と、ケロリとしたもの。

 トレーナーに「あんな状態で試合に出していいんですか?」と聞いても「断裂ってことは、それ以上悪くなることはないんじゃけえ、問題ないんよ」と返ってきた。前年までの金本は4年連続で20本塁打以上を放ち、打率3割も2度クリアしていた押しも押されもせぬ中心選手だ。それでも金本は慢心するどころか「休んだら外される」という危機感を常に持っていた。「鉄人」の称号が冠されるようになったのは阪神移籍後だが、ずっとずっと前から金本は鉄人だったのである。

 

恋バナ好きだった鉄人・金本

アニキの懐の深さに涙が出た夜