優勝候補・オリックスが、29日の西武戦(西武プリンス)も4―5で落とし、まさかの開幕3連敗。森脇監督は「昨季も(優勝を逃し)悔しさを十二分に味わったが、今年は早々に味わった」と唇をかんだ。

 もっとも、チーム内に危機感はない。指揮官は「いいことは苦しんだ先にしかない。チームが一丸になるために十分な3連戦だった」と言い、ある選手は「ベンチでは(新戦力の)小谷野さん、中島さんが他の選手に声を掛けたりして盛り上がっていましたし、暗いムードは全くないです。まだ3試合終わっただけって皆、思ってますよ」

 開幕3連敗は岡田監督が指揮を執った2012年以来だが、そのころを知る球団関係者は「あの時のお通夜みたいな静かなベンチとは全然違いますよ。負けていても誰かが安打したり、点が入ればみんなで喜んだりしてましたし…」という。12年は最下位に沈んだが“あの時とは違う”が共通認識だ。