ソフトバンク・松坂大輔投手(34)が25日、西武時代にバッテリーを組んでいた細川との黄金コンビでの再スタートを切った。
インフルエンザで戦線離脱した松坂はリハビリ組で調整している。この日、軽めのシャドーピッチングを行うにとどめた松坂は「なるべく早く戻りたいですが、焦って突貫工事になってしまうと後々で迷惑になる。時間をかけても、ちゃんした状態で戻れるようにしたい」と話した。
当初は31日のオリックス戦の先発に内定していたが、離脱で開幕ローテに穴をあけてしまった。だが、ここまできたからには「焦らず」「じっくりと」をテーマに調整する。4月上旬に二軍戦で実戦復帰し、4月14~16日のオリックス戦(京セラドーム)を一軍復帰の大まかな目安にしている。
国内復帰が遅れる半面、松坂にとってはこれがプラス材料にもなりそうだ。それは同じくリハビリ組で調整している細川の存在だ。細川はキャンプ中に一度もブルペンで松坂のボールを受けることがないまま、骨折で一軍から離脱。それが再出発を目指す中で、再会を果たしたのだ。
「細川は親分肌でズバッと言うタイプ。今の状況の松坂にとっては参考になることが多いと思う。オープン戦では日本で使っていた球種、米国で使うようになった球種といろいろ試しながら投げていたけど、過去を知っている細川なら、現状ではどういう投球をしていくべきかも分かるはずだからね」(球団関係者)。
この日は久しぶりに2人でキャッチボールを行い「僕のことをよく分かっていますからね。どういう感じか言ってもらえるのはありがたい。お互い、ここにいちゃいけないんですけどね」と話した松坂。“けがの功名”に期待したい。