日本ハム・斎藤佑樹投手(26)に2年連続開幕ローテーション入りの“ボーナスチャンス”が巡ってきた。

 20日、巨人とのオープン戦(東京ドーム)前の全体練習から一軍に合流した斎藤。キャンプ中の不振から脱出し、7日のイースタン教育リーグ・ヤクルト戦(鎌ケ谷)では4回3安打3失点(自責点0)、15日の同ロッテ戦(浦和)でも6回6安打1失点と、結果を出している。

 この日、栗山監督は「斎藤は全然上で投げてないからさ、不公平だよね」と、9人による先発ローテ争いのあおりで二軍戦登板の続いた背番号18を、22日のヤクルトとのオープン戦(神宮)で最終チェックする方針を示唆した。

 現在、日本ハムの開幕先発枠は大谷、メンドーサ、武田勝、上沢、浦野の5枚がほぼ確定。残り1枠を吉川、木佐貫、ガラテ、斎藤の4人で争っている。ライバルとは関係なく、ここ2戦結果を出している斎藤が次の登板で文句のない結果を残せば、昨年に続いて2年連続となる開幕ローテ入りを滑り込みで果たす可能性が広がる。

「周りが良くても悪くても、自分が良くないと(競争に)勝てない」と生き残りに必死の斎藤にとって、ヤクルト打線は2月22日のオープン戦(沖縄・浦添)で4回2安打3四球2失点と自滅した相手。ちょうど1か月前、沖縄で味わった屈辱を晴らすと同時に、開幕ローテ入りを引き寄せる決意だ。