インフルエンザを発症したソフトバンクの松坂大輔投手(34)が“開幕セーフ”となった。

 とはいっても本人ではなく弁当の話。本人同様、開幕ピンチを迎えていた松坂のプロデュース弁当が、無事開幕に間に合う段取りとなったのだ。

 弁当のコンセプトは、かつて活躍した横浜と米国にちなんだメニューだが、本人のこだわりもあって、おかずの中身、内容を決めるのに難航。何とか大筋で決まったはずが、色味などにも妥協を許さない松坂が「やっぱり野菜もあったほうがいいんじゃないですか。煮物とか」と提案するなど、なんだかんだで最終決定しない状況のまま、本人がインフルエンザで離脱してしまった。

 27日の開幕を考えれば期限ギリギリ。営業サイドからすれば、松坂のこだわりもうれしいとはいえ、本人が納得しない限り販売できない。今季の目玉のプロデュース弁当が開幕に間に合わないピンチだった。しかし、球団関係者が電話連絡して、何とか了承を取りつけることに成功した。

 これを受けて20日に、最終変更が加えられる前の“暫定バージョン”が試験発売された。中身はUSビーフのBBQソース焼き、チャーハン、黒豚シューマイ、マンゴープリン、ワッフルで、定価は1500円。開幕からは“最終決定バージョン”が売り出されることになるという。

 この日、50個が用意されて、振り分けられた各売店で早い時間に売り切れが相次いだ松坂弁当。残念ながら不在になりそうな本人より、ひと足早く開幕から快調な滑り出しを見せられるか。