9年ぶりの日本球界復帰で注目されるソフトバンク・松坂大輔投手(34)が17日、ロッテとのオープン戦(ヤフオクドーム)に3度目の先発登板。オープン戦最終登板となったこの日もピリッとせず、立ち上がりに4連打を浴びていきなり3失点。2回以降は抑えたが、6回を97球、4安打3失点、4奪三振、1四球という内容で降板した。直球の最速は145キロだった。

 本紙評論家の遠山奨志氏は「初回にいきなり4連打を浴びて失点したが、上体だけで投げているから、シュート回転するし、逆球、逆球といっていた。ひねりというか、足を上げて踏み込んでいく時に左ヒザの粘りがなかった。手投げになっているので、変化球でもなかなか空振りがとれなかったし、ボールも全体的に高かった。力を押し込めていないから、打球が野手の間にいってしまった。以前から立ち上がりが悪い投手とはいえ、これではちょっと寂しい」と指摘。

 2回以降については「ゼロに抑えたが、甘いボールは多かった。課題は真っすぐのコントロールだろう。もはやボールのキレ、勢いで勝負する投手ではないから、それがポイントになる。今日は4、5回になってようやくリズムをつかんだ感じはあった。あれだけの経験があるのだから、1回はまれば、自分の感覚がよみがえってくる。今後はそれに期待したい」と話した。

 当初の予定通りなら、今後は24日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(神戸サブ)に登板し、31日のオリックス戦(ヤフオクドーム)で一軍公式戦デビューとなるが…。果たしてどうなるか。