【核心直撃】阪神の守護神・呉昇桓(32)が12日のヤクルトとのオープン戦(甲子園)の9回に登板し、打者3人でピシャリ。今年の初実戦で上々の投球を見せた。来日1年目の昨季はセーブ王を獲得したが、2年目の今季についてはどう考えているのか。直撃した。

 ――1―0の9回に登板し中飛、右飛、中飛と三者凡退に打ち取った

 呉昇桓:今年の初実戦だったので、結果より自分の投球バランスを考えることに集中した。力が入り過ぎないように抜いて投げられて良かった。

 ――今日は最速が144キロだったが、球速については

 呉:投げるたびに上げていこうと思っている。(球が)高めに抜けなかったのは良かった。(打者)3人の打球が外野にいったのは反省したい。

 ――今季はツーシームなどを取り入れている。昨年とは違う部分も見せようということか

 呉:自分ではそんなに多くの挑戦をしているとは思っていない。ツーシームにしても他の変化球にしても、昨年から投げていたものを今年はオープン戦で多めに投げているというだけで、自分では(投球が)ものすごく変わったとは正直、思っていない。

 ――周囲は“2年目の進化”を期待している

 呉:選手は投球フォームや球種、他のことでも何かを変えようと思ってもすぐに変えられるものではない。1年かけて少しずつ変えていくものだと思う。(変化するのは)そんなに簡単なことではない。それとシーズンで変化球を多くすると自分の特徴がなくなると思う。自分が常に目標にするのはチームの優勝とセーブの失敗をできるだけ少なくして0に近づけるということ。今年は12球団で(失敗を)一番少なくしたいと思っている。他のことは気にしていない。27日の開幕戦を最高のコンディションで迎えるようにしたい。