3・27楽天戦(札幌ドーム)の開幕投手に指名されている日本ハム・大谷翔平投手(20)が?日、DeNAとのオープン戦(鎌ケ谷)で再び不安を露呈した。

 前回3日の巨人とのオープン戦(札幌ドーム)では立ち上がりに4失点と崩れ、4回を4安打、6四球、4失点のワーストピッチ。「今日は1発目(開幕)じゃなくてよかった」(大谷)と胸をなで下ろしたが、この日を入れ残り2試合の実戦登板では結果、内容ともに周囲を納得させるレベルが求められていた。

 しかし、相変わらず安定感を欠き「開幕に死角なし」というには程遠いピッチング。初回から制球に苦しみ、一死後、桑原の二塁打と2四球でいきなり満塁のピンチを背負い、井手の右邪犠飛で先制点を献上。課題の立ち上がりでまたも失点を喫した。

 2回、打者3人を12球で料理し立ち直ったかに見えたが、3回には再び不安定さが顔をのぞかせる。一死後、初回に二塁打を許している桑原に外角初球ストレートを右越え本塁打されると、梶谷、井手、バルディリスにいずれもストレートを痛打されこの回一挙に3失点。ここまで69球を費やすほどで制球難は改善されず。

 4回にも1長打、2四球に暴投がからみ1失点。結局、4回打者22人に99球を投げ6安打4四球で5失点。奪三振は5で予定回数より早く降板。ストライク率はわずか56パーセントだった。オープン戦2試合(8回)の通算防御率は10・13、10与四球と悪い数字ばかりが目立っている。残された調整登板は次回18日の広島戦(札幌ドーム)のみ。16日後に迫った、3年目で初の大役に不安ばかりが募る内容となってしまった。

 降板後、大谷は「思っていたような内容ではなかった。この前とあまり変わらない、同じような感じでした。(ストレートは)引っ掛けたり、上に抜けたりバラバラで投げ心地的にはあまりよくなかった。しっかりマウンドとタイミングも合っていなかったですし、全体的にかみ合わせもよくなかった」と投球を振り返っていた。