侍ジャパン・小久保裕紀監督(43)が開催自体が疑問視されている欧州代表との強化試合(10、11日=東京ドーム)の意義に言及した。

 9日、欧州代表・ヤンセン監督らとともに前日会見に臨んだ小久保監督は「2試合だけですが、この秋の(第1回)プレミア12(11月に日本、台湾で開催)につながるような2試合にしたい。今回は日本のファンにヨーロッパの野球を見てもらえるチャンス」と、前売りチケットの売り上げが伸び悩む代表戦を宣伝。そもそも日本側にとっては本命のキューバ代表の招聘がかなわず、窮余の策として寄せ集めた「プランB」だけに対戦相手のレベルを含め、果たして開催する意味はあるのか周囲は首をかしげている。

 しかし、3月の強化試合を要請した側でもある指揮官は「選手に期待するのは『代表っていいな』『また(日の丸を)つけたいな』と思ってもらえるような3日間にしたい。このユニホームを着て我々が代表を引っ張るんだ、と若い選手たちには思ってもらいたい。3月にゲームがあったこと自体がプラス。(この日の練習を含め)3日間同じユニホームを着てプレーすることが何より大事」と、相手の実力は度外視してこの時期の代表招集の意図を力説した。