東日本大震災復興支援試合として2試合(10、11日=東京ドーム)が行われる「侍ジャパンVS欧州代表」の前日会見が9日、QVCマリンスタジアムで行われた。

 昨秋の日米野球に続き日本代表の指揮を執る小久保裕紀監督(43)は「震災からまだ4年で、完全に復興とまでいっていない地域が多い。現場から風化させない、忘れないというメッセージを伝えたれたら。2試合だけですが、この秋のプレミア12(※)につながるような2試合にしたい」と語った。

 10日の初戦に先発する広島・大瀬良大地投手(23)は「とにかく頑張っている姿を見せることが一番。状態はいいので今持っている力を出し切りたい」と全力プレーを約束した。

 一方、欧州代表のスティーブ・ヤンセン監督(43=ベルギー)は「世界ランク1位の日本との対戦を楽しみにしている。日本チームの組織力、プログラムは素晴らしい。全てにおいてこちらが学ぶ立場」と謙虚に今回の対戦を喜んだ。

 唯一、日本球界所属となるオリックスのアレッサンドロ・マエストリ投手(29=イタリア)は「ヨーロッパ野球全体にとって素晴らしい機会。全力でプレーしたい」と抱負を語った。

※プレミア12とは、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する大会で、WBSCによって選出された12の国と地域による国際大会。4年に一度行われることになっており、第1回大会が今年11月に日本と台湾で開催される。