<オリックス6-4ヤクルト(5日)>オリックスのT―岡田外野手(27)が、5日のヤクルトとのオープン戦(京セラドーム)で3打数3安打1打点と活躍した。8回一死二塁では中前適時打。「まだまだ、捉え切れていない。打球を上げたい? そうです。今は(打撃の)精度を上げるのが課題です」と話したが、調子は上向いている。

 そんなTには母校・履正社の恩師である岡田龍生監督(53)も目を細める。「やはり一発が彼の魅力。プロの中でも遠くへ飛ばす力は群を抜いている。体重を絞って体の切れも出てきたし、今年も引き続き、やってくれると思う。何も心配してないですよ」

 ただし、ひとつ気掛かりなことがあるという。「もう27(歳)と若くはない。早く嫁さんをもらわんとね。家族ができて背負うものができると男としてしっかりとしてくるもの。特に彼は減量してコンディショニングに気を使っているし、食の管理も1人では難しい部分もあるでしょ」。クエン酸を取るなど栄養面に注意を払い、食事制限で100キロ弱をキープしているとはいえ、男1人ではやはり限界があるはず。身を固めれば、これまで以上にグラウンドに専念できるというわけ。

「もう1回、ホームラン王を取ってほしいですね。ここ2~3年で狙わないといけない」とハッパをかけた岡田監督。Tにすれば耳の痛い注文かもしれないが、恩師の思いは届くか…。