松坂に冷ややかな阪神首脳陣「時は残酷だよ」

2015年03月05日 16時00分

2回裏、マートン(右)に中前打を浴びる松坂

<ソフトバンク3-0阪神(4日)>毎回走者を出し、2、3回には得点圏まで走者を進めながらソフトバンク・松坂大輔投手(34)を攻めきれなかった阪神。対戦した選手たちは「変化球は切れていた」(鳥谷)、「いい球種を持った選手。これから調子を上げる段階だと思う」(ゴメス)などと話したが称賛の声ばかりではない。

 

 あるコーチはこう話す。「我々が間近に見ていた渡米前の全盛期と比べると全然違ったよな。昔だったら内角高めに直球を投げ込んで三振を取るような場面でもカーブでかわしていたし…。変化球が多くてかわす投球だった。昔は直球とスライダーだけで抑えていたけどなあ…。もうあの松坂ではない。本格派ではなく、技巧派としてやっていくのだろう」

 

 9年ぶりの“日本復帰戦”での松坂の最速は146キロ。しかし、ほとんどの直球は140キロ前後でカーブ、スライダー、チェンジアップと変化球も多投。虎サイドは“怪物”ではなくなったと感じたようで「9年、年を取ると、ここまで変わるものなんだと思った。時は残酷だよ」と同情。「あまりにもみんなのイメージする松坂大輔とは違う。だから、そのイメージのギャップに、最初は対戦相手が苦しむかもしれない」と松坂の現状を皮肉る声も飛び交ったほどだ。

 

「今日は気温も低かったから手加減していた可能性はある」「この時期にすべてを出すはずがない。まだ投球術や変化球など隠しているものがあるはず」との見方もあったが、それも裏を返せば、この日の投球に脅威を感じなかったということ。阪神の松坂を見る目は実にシビアだった。