日本ハム・大谷翔平投手(20)が4日、4回4失点6四球と大乱調だった前夜の巨人オープン戦を振り返った。

「昨日の投球は悪かったですけど、(初回に)4点を取られた後をゼロで抑えられたのは良かった。(崩れた)ゲームを作り直すのは1年目にはできなかったこと。厚沢(投手)コーチも『悪いなりによかった』と言ってくれた」

 だが、黒木投手コーチは「悪いものが今出てよかった。それがどんどん出て来て少しずつ修正して行って(開幕の)27日に向かっていくことが一番大事なこと」と一定の理解を示しながら、それでも「悪いものは悪い」と開幕投手・大谷の自覚の甘さをこう指摘した。

「(2四球3安打4失点の)初回に関しては(立ち直る)工夫ができていないどころか、どうしようもならなくなっていた。あそこは、それでもどうにかしなくちゃいけないのがチームを背負う投手の仕事。『その後の3イニングを無失点に防ぎましたけど、最初の4点はどうしようもなりませんでした』ではダメ。それが開幕投手(=エース)という立場。だから苦しいんですよ。プレッシャーではなく背負わされている責任が重いんですから。翔平の場合、それが3年目の20歳で来たわけですけど、どんな球場やマウンドでもダルやマー君、金子は結果を出すでしょ。そこ(のレベル)に入らなければいけない。すごい投手なんだからあえて厳しくしないと」

 日本球界のエース候補の甘えにあえて苦言を呈し奮起を促した。