早すぎる2位“確定”で中日困った

2012年09月08日 11時58分

森野はドアラにも一発

 中日がクライマックスシリーズ(CS)に向けて思わぬ不安要素を抱えている。

 7日の阪神戦(ナゴヤドーム)に1-0で競り勝った。先発の大野が7回3安打で約1か月ぶりの4勝目をマークした。2連勝したものの、首位・巨人との差はなかなか縮まらず、かといって3位以下の追い上げを心配しなければならない状況ではない。そのため「上も下もこれだけ離れているから選手のモチベーションを維持するのが難しくなっているんだ」(チーム関係者)という。

 普通ならこの時期は、たとえ優勝が無理でもCS争いがある。ファーストステージをホームゲームでやれる2位とビジターになる3位では大違いなだけに、例年であれば2位チームと3位チームのシ烈な争いが見られるところだが、それも今年の中日は、もはや安泰。まだまだナインはミラクル逆転Vを諦めてはいないものの、冷静に現状を見つめれば、自然と力が抜けてしまいそうな“ポジション”でもあるからだ。

 そんな状況はファンも同じ。4日から本拠地ナゴヤドームで行われた広島との3連戦は半ば消化ゲームとあってか、いずれも3万人を大きく下回る観衆だった。寂しいスタンドもナインのモチベーション維持をますます難しくさせている。それこそCS本番にも悪影響を及ぼしかねない、というわけだ。

「逆転優勝はかなり難しい状況だがまだ可能性がゼロになったわけではない。決着がつくまでは全力で戦わなければならない。だから思い切って若手中心に切り替えて、主力をポストシーズンに備えさせるといわけにもいかない。選手は精神的にしんどい」(チーム関係者)。早すぎる“2位確定”が高木竜を苦しめている。