打点認められ阿部「うれしい」連呼

2012年09月08日 12時01分

 巨人・阿部が、今季2度目となる8月月間MVPに輝いた。足首の負傷と戦いながらの受賞に感慨もひとしおな背番号10は、他力ではなく自力でVをつかみ取る強い覚悟を見せた。

 今季の“こだわり”が認められての受賞に、阿部の表情も自然とほころんだ。「長野とミレッジの争いだったらしいけど、本塁打と打点が僕の方が多くて、それが認められた。うれしく思う」。阿部の打率は2割9分6厘。長野は3割6分1厘、ミレッジが3割5分7厘と大きく差がついていた。しかし、打点は長野8、ミレッジ15に対し、阿部が27とダントツ。巨人の4番として各球団から警戒されながらの数字であると同時に、統一球2年目で、阿部が最も重要視したのが打点だっただけに「うれしい」という言葉を何度も繰り返した。

 正念場の夏場。必死に積み重ねた数字だった。「(打ったという)実感はそれほどなかったが、振り返ったらすごい数字だったのでびっくりした」と語るのは決して謙遜ではない。左足首を固定し、注射や薬で痛みをごまかしながら、時には負担を減らすべく一塁を守りながらの出場が続いている。「一塁で出るからには打たないといけないというプレッシャーをかけている」と語るのも、中心打者であり主将である強い自覚の表れでもある。

 優勝へのマジックは確実に減っている。しかし「今日勝っても(マジックが)10減るわけではない。一つずつ、他力ではなく自力で減らしていけるようにやるだけ」。7日のヤクルト戦(神宮)では3打数2安打2打点で、杉内の復帰戦を盛り上げた。歓喜の瞬間まで、最後まで前だけを見据えていく。