菅野の不安要素は小林との対話不足

2015年03月01日 08時00分

小山(左)と走り込む菅野

 巨人・菅野智之(25)が、ひとつの目標である2年連続の開幕投手に向け、着実に復活への道を歩んでいる。ただ、まったく不安がないわけではない。チーム内では今季の正妻候補・小林誠司捕手(25)との「対話不足」を指摘する声が上がっている。

 

 昨年10月に故障した右ヒジは徐々に全快に近づいている。春季キャンプ中の原監督も「だいぶ(調子が)上がってきたな。段階を上がってきている」と回復ぶりを感じ取っていた。そんなエースは直近の目標に開幕投手を掲げており「意識している。コロコロ変わってはチームに良くない」とあらためて強い思いを口にした。

 

 だが、菅野も「ただ開幕がすべてではない」と話したように、開幕投手がゴールではない。チームの至上命令はリーグ4連覇、日本一奪回。そして長期的な視点で見た場合、持ち上がってくる問題が「小林との相性」だ。昨季の菅野をリードしたのは阿部で、23登板中20試合で先発マスクをかぶった。しかし、今季は阿部が一塁にコンバートとなり“正妻”と呼べる絶対的な存在がいなくなった。今季、正捕手候補の小林は昨季3試合で菅野の女房役を務め、21日のオープン戦(対広島)でもコンビを組んだものの…。コンビとして意思疎通が万全かというと疑問符がつく。

 

 昨季の小林は28試合で先発マスクをかぶり、一番多くコンビを組んだのは澤村で7試合。杉内4試合、大竹4試合、小山4試合と続き、菅野との3試合は少ないほうだ。昨季の首脳陣が、あえて同学年の菅野とのコンビを嫌ったようにも見えるだけに「場数」の少なさは気にかかる。

 

 ナインも「バッテリーがコミュニケーションを深めるには、ブルペンでの会話が大事。投手が投げたい球と捕手が欲しい球と違うことがあるから、よく話し合う必要がある。本当の信頼関係を築くには時間がかかる」と指摘している。

 

 とはいえ、小林が正捕手となるにはやはり、エースの球を受けなくては始まらない。菅野と小林との“相性”は、今季の巨人の重要なテーマとなる。