阪神・鳥谷はライバル球団の“あの人”目指せ

2015年02月28日 11時00分

キャンプ打ち上げの手締めを終えて引き揚げる鳥谷(右)

 阪神は25日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた。和田豊監督(52)はキャンプMVPに主将の鳥谷敬内野手(33)を指名し「リーダーシップを発揮してくれた」と目を細めた。その鳥谷は今季1番での起用が濃厚で、首脳陣には目指してほしいトップバッターがいるという。それはライバルチームの…。

 

 キャンプを打ち上げた和田監督は「少し故障者が出たが、やりたいことができた。80点。あとの20点はこれから埋めていきたい」と総括。MVPには「トータルすると鳥谷。今日まで全てにおいてチームを引っ張ろうという気持ちでやってくれた」と主将を選出した。これに対して鳥谷は「シーズンで取れるように頑張ります」とクールに反応。「若い選手も多いし見本になろうと思った。ケガなくしっかり練習できたし、実戦の中で試して出た課題を直したい」と話した。

 

 鳥谷はここまでの対外試合で「1番」での出場が続く。指揮官は「基本、1番でいきたい」と話しており、シーズンでも切り込み隊長を任されることが濃厚だ。この虎方針についてDeNAの中畑監督が「鳥谷はチャンスメーカーじゃないと思うんだけどな。3番の方が怖い。決める打者だから」と話すなど“外野”の目は冷ややかだが、首脳陣には「鳥谷1番」に熱い期待がある。それは2007年の巨人で1番打者を務めた高橋由伸外野手(当時32歳)の活躍の再現だ。

 

 高橋由は05、06年と打率が2年連続で3割を切るなど成績を落とした。それが1番を任された07年は打率3割8厘で35本塁打と大活躍。当時の高橋由は万能すぎるゆえ、進塁打やケース打撃など自己犠牲に徹しすぎる一面があった。そこで原監督は打者を塁に置かないケースが多い1番に起用し“自己犠牲の呪縛”から解放したと言われている。

 

 虎首脳陣の考えもそれと同じ。「トリは万能だから打席で自分を殺し、ケース打撃に徹してしまうことが多い。周りもそれに甘えてしまった」とあるコーチ。まさに06年までの高橋由が置かれた状況と似ており、1番に起用することで「高橋由のように一気に爆発する可能性もある」とみている。昨季は打率こそ自己最高の3割1分3厘だったが、8本塁打、73打点は物足りないというわけだ。

 

 今キャンプ中、鳥谷は掛布GM付育成&打撃コーディネーター(DC)に「もっと強い打球を意識してみろ」と長距離砲への変身を求められた。和田監督の思いも掛布DCと同じ。3割30発の1番打者だった“07年のヨシノブ”を目指せ! 今年の鳥谷の大きなノルマだ。