宇野氏「ドラ7遠藤は守備より長打が魅力の一番星」

2015年02月26日 11時00分

フリー打撃で快音を響かせる遠藤

【宇野勝氏の大予言 今年ブレークするのは…(中日の巻)】

 

 中日の北谷キャンプで見つけた原石はドラフト7位ルーキーの遠藤一星内野手(25=東京ガス)だ。182センチの大型ショート。スカウトに話を聞いてみたら「守備で獲った選手。守備がいい」と言う。しかし、私は守備よりもむしろ打撃を評価している。

 

 スイングの軌道が良く、弧も大きい。だから体が細い割に打球がよく飛ぶ。遠くへ飛ばせるというのはやはり魅力だ。元ヤクルトの池山や阪神の鳥谷といった長打を兼ね備えた大型ショートになれると思う。谷繁監督にも聞いたが「能力があるいい選手」と話していた。

 

 遠藤からは「1年目から何としてでもやってやろう」との気持ちが誰よりも強く感じられる。新人とはいえ、今年で26歳。今年ダメならばそのまま終わってしまう。そうした危機感を持ってやっているように思う。ブレークするためにはタイミングと運も必要だが、中日のショートはレギュラーが決まっていない。チャンスはある。マスクもいい。スターになれる資質は十分にある。

 

 あとは本番でも気持ちを強く持つということ。いくら実力はあっても本番になると発揮できない選手は多い。それは精神力に問題があるのだと思う。練習試合などの実戦で結果を求められると左方向にチョコンと当てたり知らず知らずにバッティングが小さくなって自分のスイングができなくなってしまう。そうなると魅力が半減。評価もあっという間に落ちてしまう。

 

 いくら空振りでもファウルでもきちっとしたスイングができているか。首脳陣はちゃんと見ている。打撃は右方向だろうが、左方向だろうが、来たボールをガツンと強く叩くのが基本。結果を求めるあまり自分をなくして小さくなってほしくない。練習試合などで見る限り、遠藤は自分のスイングができている。それを続けていれば間違いなくブレークできる。   (本紙評論家)