ゴメス真の4番へ試練

2015年02月25日 16時00分

DeNAとの練習試合の3回に適時二塁打を放ったゴメス

 ドミニカ共和国でパスポート盗難被害に遭い、来日が遅れた阪神のマウロ・ゴメス内野手(30)が24日のDeNAとの練習試合(宜野座)に「4番・DH」で出場した。2本の二塁打を放ち、2打数2安打1打点。初実戦で上々の滑り出しとなったが、虎の主砲には、まだまだ試練の日々が続く。オープン戦で真の4番への“一本立ちテスト”をクリアしなければならないからだ。

 

 実戦初戦としては上々の結果だった。初回二死一塁の第1打席で左翼線二塁打。3回二死一、三塁の第2打席でも左翼へ適時二塁打と2打数2安打1打点。ゴメスは「体の感じも、打席も良かった。打てる球を逃さず打てた。キャンプはしっかりできた」と満足げで、和田監督も「打席の中でタイミングが取れていた。まだ仕上がった状態ではないが、スイングはいい」と目を細めた。

 

 そのゴメスに今後、待ち受けているのが、真の4番になるための試練。その中身について、ある球団関係者はこう説明した。「オープン戦では、和田監督の意向で昨季3番だった鳥谷が1番を打つケースが多くなる。5番だったマートンは右太もも裏を痛めて調整が遅れ、出場はまだまだ先。去年、ゴメスはこの2人に助けられたけど、しばらく1人で戦うことになるでしょ」

 

 昨季のゴメスは「前後を打つ(鳥谷とマートンの)2人の存在なくして活躍はなかった」とチーム内外で言われた。「出塁率が高い鳥谷はゴメスの打席で塁上にいるケースが多く、相手投手は盗塁を防ぐためにゴメスの弱点である外角の緩い球が投げにくかった」「次打者にマートンが控えているから相手投手はゴメスに簡単に四球を与えられず勝負せざるを得なかった」などが、その理由だった。

 

 だが、今後しばらく、その2人の“後方支援”が期待できない。ゴメスは、その中で結果を出し続けることが求められる。この状況が、真の4番への“一本立ちテスト”というのだ。

 

 球団関係者は「ゴメスが(2人から)脱皮のチャンス」ととらえ、マートンも「求められればアドバイスはする。でも打席で戦うのは彼自身だ」と話すが、果たしてどんなテスト結果となるか。虎の主砲は周囲の期待通り、この試練を乗り越え、さらに進化するのか。オープン戦の見どころのひとつにもなりそうだ。