貧打深刻…広島CSピンチ

2012年09月07日 12時00分

 広島が深刻な“タイムリー欠乏症”に苦しんでいる。6日の中日戦(ナゴヤドーム)は0―3で敗れ、これで借金は再び「3」に逆戻り。先発のバリントンは7回途中まで3失点と粘りの投球を見せたが、打線が再三のチャンスをものにできずに零封負けを喫した。クライマックス・シリーズ(CS)に向けて大事な時期なだけに一刻も早く打線が復調しないと手遅れになってしまう。

 

 これがCS争いの重圧なのか… 赤ヘル打線にチャンスでブレーキが掛かってしまった。2点を追う6回。一死満塁で打席にはここ2試合で7打数4安打と復調気配の堂林。絶好の同点のチャンスだったが、バットを折りながら放った打球は投ゴロ併殺打となってしまった。

 

 前日の勝利後、野村監督は「打線がもっと活発に打ってくれないと… いろんな言葉使いで言っているんだが、ピンチになってしまっている」となかなか爆発しない打線と頭を抱えていた。この日も貧打のトンネルから抜け出せなかった。

 

 初回には立ち上がりが不安定だった相手先発・中田賢から天谷が二塁打を放って一死三塁と先制のチャンスを作ったが、梵、エルドレッドの3、4番コンビが倒れて無得点。5回には中東が指揮官の期待に応える内野安打で出塁したが、後続が走者を進めることすらできなかった。

 

 高野手チーフコーチは「あまりCSとか中日とか意識し過ぎると若い選手は硬くなってしまう。先のことを考えずに一試合、一試合を思い切りいくつもりでいくことが大事」。若く経験の浅い選手が多いだけに、ヤクルトとのし烈な3位争いのプレッシャーがナインに重くのし掛かっていることは間違いない。

 

 先発のバリントンは初回、ブランコに2ランを浴びたあとは、本来の打たせて取る投球を取り戻し、2回から6回までは無失点と奮闘。7回無死二、三塁から小田に適時打を浴びて3点目を献上してしまった。その直後の8回にも打線は無死一、二塁のチャンスを作ったが、ここでもあと1本が出なかった。ヤクルトは6日のDeNA戦に勝ち、これで9月は4勝1敗と調子を上げている。適時打欠乏症からできるだけ早く抜け出さないと、悲願のCS初進出は難しい。