大下剛史氏 松井裕の中継ぎ起用はデーブに「勝算アリ」の発案だろう

2015年02月21日 09時00分

中継ぎ転向が浮上する松井裕

【大下剛史 キャンプ点検(楽天編)】

 楽天の沖縄金武キャンプへ足を運ぶと、大久保博元監督が「オジキ! よく来てくれましたね!」と出迎えてくれた。ここまでチーム全体の調整も順調な様子で、会話の中からマイナス要素は一切聞こえてこない。一片の曇りもない晴れやかな表情を見る限り、新指揮官の胸の内には相応の自信がみなぎっていると確信できた。

 そんな大久保監督が、2013年のドラフト1位左腕・松井裕樹の中継ぎ起用をぶち上げて話題を呼んでいる。普通に考えれば、高卒2年目の未完の大器を先発に固定せずブルペン要員に回すのはナンセンスかもしれない。しかし、独特のアイデアマンである大久保監督のこと。それなりの勝算を持っての発案であると思う。だから私のスタンスは「まずは見てみようじゃないか」だ。四の五の言ってケチをつけたり、講釈垂れたりするのはシーズンが始まってリリーフ・松井裕の結果が出なかった時でいい。

 思えば、日本ハムの大谷が二刀流に挑戦した際も、当初は「どうせうまくいくはずがない」などと苦言を呈する声が多く上がっていた。だが、将来的に継続するかどうかは別にして、現状で大谷は投手と野手、両面で成功を収めている。その結果、あれほど論争を呼んだ二刀流起用の是非が今はだいぶ沈静化した。

 奇抜なアイデアに対する異論はやはり付き物ということだ。そういう意味では大谷のケースと同様、リリーフに固定された松井裕だってワーワーと騒ぎ立てる声をシャットアウトできるような活躍をする可能性は十分にあるはず。だからデーブには「まあ、やってみいや」と言っておく。