“眠れる大砲”大田は本当に覚醒したのか

2015年02月20日 16時00分

打ちまくる大田はこの日も大暴れ

 巨人の“眠れる大砲”は本当に覚醒したのか。19日に行われた中日との練習試合(那覇)で大田泰示外野手(24)が、またも2本の適時打を放った。ここまで実戦では全て4番に座り、5戦連続で打点を記録中。多くのG党が「今季こそは…」と期待の視線を向けるなか、先輩のチームメートに背番号44の活躍をどう見ているか聞いてみると――。

 快進撃が止まらない。大田は1、2打席目こそ三振に倒れたが、5回に二死一塁から右越えに適時三塁打を放つと、5打席目にも一死二塁から左前へ適時打。試合は3―7で敗れたが、この日も4番の存在感を示した。

 最近の実戦5試合は、チーム1号弾を含む22打数10安打、8打点の大爆発。外野の定位置取りへ「ポジションは3つしかない。どうにか奪いにいかないと」と意気込み、辛口の原監督も「結果はともかく(前の2打席で三振しても)シュンとせず、切り替えられているのはいい」と評価した。

 とはいえファンは毎年のように大きな期待を寄せながら、何度も裏切られてきた。原監督が4番候補に挙げても、どこか半信半疑なムードは拭えない。では、チームメートは今年の大田をどう見ているのか。先輩ナインに聞くと、共通していたのは「今年の泰示はアタマを使っている」ということだった。

 村田は「むちゃ振りをしなくなりましたよね。何十センチも球から離れた空振りを見なくなったなと。三振するにしても崩れ方がいい。技術どうこうより、考え方を変えたのかな、というのは感じる」と語り、坂本も「頭でしっかり考えるようになったんじゃないですか」と後輩の成長を認める。亀井と松本哲も「考えて打席に入っている」という見方は同じだ。

 ハワイで自主トレを共にした菅野も「(自主トレ中は)投手目線で『お前を抑えるならこう攻めるよ』というような話は僕のほうから結構しました。でも練習は別で、泰示が自分で全て考えてやっていました。野球に取り組む意識が高くなったのだと思います」と話す。

 先輩たちの話を聞く限り、今年の大田がひと味違うのは確かなようだ。ただし、本番はまだまだ先。ベテランスタッフは「今は打たせてもらっている面もあるし、本当の勝負は相手の主力投手が投げ始めてから。3月に入っても打ち続けていたら、そのときは『本物』と言っていいんじゃないかな」という。華々しく入団した大砲候補も、今季で7年目。今季こそ飛躍のシーズンとなるか。