阪神守護神・呉に“2年目のジンクス”?

2015年02月19日 16時00分

今キャンプで初めて打撃投手を務めた呉昇桓

 阪神の守護神・呉昇桓(32)が18日、今年の沖縄・宜野座キャンプで初めて打撃投手を務めた。若手の荒木、北條を相手に変化球も織り交ぜて計53球を投げ、安打性の当たりはわずかに5本。「順調です。同じテンポ、同じリズムで投げることを意識して自分の感覚で投げることができた」と満足そうに話した。見守った和田監督も「一球一球、感触を確かめながらのマウンドだが、球のキレ、安定感がある」と絶賛だ。

 

 だが、周囲の見方は違った。首脳陣の一人は「(以前から投げていた)スライダーも新しく投げているツーシームも操れるというレベルにはない」とバッサリ。来日2年目の呉昇桓は相手球団から研究されることを想定し、オフに空振りを取れる変化球の習得に取り組んできたが、全く成果が出ていないという。

 

 それだけではない。あるコーチは代名詞の“石直球”についても「球がベースの上を通っているだけ。コントロールがばらついているし、甘い球もある」と冷ややかに話す。他球団007も同意見で「呉昇桓の攻め方はファウルで粘って甘い球を待つ。昨年のデータがあるし、彼が変わっていないなら攻略できる」とにんまりするほどだ。

 

 また、4キロ増やした体重についても、チーム関係者は「体が大きくなったが、それによって以前より機敏な動きができなくなっている。これではシーズン中が心配」という。ゴロ捕球、バント処理に必要な瞬発力が落ちてきているとの見方。昨年は相手球団のバント攻撃で自滅する場面もあっただけに他球団のスコアラーは「今年も(小技で崩す作戦を)当然やるよ」と、これまたニヤリ。このままでは“2年目のジンクス”にはまってしまう?

 

 昨季はリーグトップの39セーブをマークし、虎の日本シリーズ進出の立役者にもなった。もちろん、今年も呉昇桓の活躍なくして阪神浮上はないといっていいだけに、何とも気になる評価だ。