リードが課題の阪神・梅野に“勘ピューター鍛えよ”指令

2015年02月18日 16時00分

楽天との練習試合で二盗を阻止する梅野(右)。打者はウィーラー

 阪神期待の2年目・梅野隆太郎捕手(23)が沖縄・宜野座キャンプで“勘ピュータートレーニング”に励んでいる。打撃、肩ともに評価が高く正捕手に最も近い位置にいるが、課題はリード。そこで首脳陣が課したという、その中身は…。

 

 梅野はルーキーイヤーの昨季、開幕一軍入りを果たし、捕手としてはチーム最多の92試合に出場した。その武器は非凡な打撃と強肩だ。17日の楽天との練習試合(宜野座)でも打っては1打数1安打1四球。守っては2つの盗塁を刺し、これで実戦に入ってから阻止率10割。「機動力を使ってくるチームカラーの楽天に対して、いつ走られてもいいように準備はできていた」と胸を張った梅野に、和田監督も「もともと肩が強いのが持ち味。今度は相手に走りづらいと思わせるぐらいになってほしい」と成長に目を細めた。

 

 その一方で弱点といわれているのがリード。昨季は勝負どころのシーズン終盤になると対戦相手に配球を読まれ、ベテラン陣に先発マスクを譲った。他球団のスコアラーは、梅野の配球を「はっきり言って正攻法だけ。裏をかくことがないから読むのは簡単だった」とバッサリ切り捨てたほどだ。

 

 それを克服するために首脳陣が課したのが“勘ピュータートレーニング”という。あるコーチがこう明かす。「開幕まで、特にパ球団との試合では、梅野に対戦相手のデータを全く渡さないでリードさせる。直感と洞察力だけで、相手と対戦させたい。その2つを身につけさせる」

 

 梅野は昨季、スコアラーが作ったデータを頭に入れ、それを基に相手の弱点をついたが、今年はそこに“野性の勘”をプラスさせる。正攻法だけに頼らない、読みにくい捕手にするためで、別のコーチも「あいつは去年開幕からずっと一軍でほとんど二軍戦に出ていない(5試合出場)。二軍はスコアラーがいないから、勘と洞察力だけで相手を封じなきゃいけないけど、その経験がほとんどないんだ。だから、その経験を開幕前に積ませたい」と話した。

 

 この日の練習試合でも梅野に対戦相手、楽天の打者データは与えられなかった。結果は出場した6イニングを無失点だったが、前出のコーチは「まだまだこれからだけどね」とピシャリ。梅野にとっては試練の日々が続くが、これも虎の正捕手を期待されるからこそ。開幕までに“勘ピューターリード”を習得しなければならない。